大内転筋(だいないてんきん)ストレッチ方法・起始停止・作用

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#骨盤ダイエット #O脚 #ヒップアップ #産後に #大学共同研究 #プレゼントに

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北野 優旗

こんにちは、身体均整師&パーソナルトレーナーの北野です。
今回は 筋肉名称大全集大内転筋についてご紹介します。

大内転筋(だいないてんきん)機能解剖学図・起始停止・働き

大内転筋(だいないてんきん)機能解剖学図・起始停止・働き

【名称】大内転筋
【よみ】だいないてんきん
【英語名称】adductor magnus muscle

《大内転筋のストレッチ法と効果》内ももが伸びて股関節の可動域を広がる

さっそくストレッチを始める

全身には大小さまざまな筋肉があります。
その中には、日常生活の中で十分にストレッチできている筋肉もあれば、普段の生活では使う機会が少ないものもあります。

あまり使う機会が少ない筋肉においては、意識してストレッチをしないと筋力低下が起こりやすく、トラブルの原因にもなりかねません。
大内転筋は大腿を内転させる役割を持つ筋肉で、普段の生活においてはあまり使わない筋肉の一つです。

大きい筋肉なので、ストレッチを心がけることによってたくさんの効果を実感できます。

内転筋群(内もも)ストレッチ

大内転筋とは

大内転筋は、大腿の内側にあります。
長内転筋や短内転筋、薄筋、恥骨筋などと合わせて内転筋群を構成していますが、その中でも最も筋肉が大きいのが大内転筋です。

大きな筋肉ということは大腿を内転させる際には最も強い力を発揮するということでもあり、太腿を内側に寄せたり内側に力を入れるという大腿内転動作において、大きな役割を持っています。

またこの筋肉には内転筋腱裂孔があるという特徴があります。
この内転筋腱裂孔は、大腿動静脈が通っており、血管の通り道として機能しています。

ここを通過する大腿動静脈は、下半身に栄養や酸素を運ぶ栄養血管として知られている膝窩動静脈へとつながっています。
つまりこの筋肉には、とても重要な役割を持つ血管を保護する役割もあります。

大内転筋の位置(起始停止)

この筋肉は、坐骨恥骨枝と坐骨結節から始まり、大腿骨粗線内側唇まで伸びています。
停止部となっている大腿骨粗線内側唇は、他にも内側膝蓋支帯や内側広筋、内側側副靭帯や腓腹筋内側頭など多くの筋肉や靭帯が付着している内転筋結節です。

ただ停止部が同じというだけではなく、繊維交流することによってお互いに相互影響があります。

大内転筋の解剖図を動画で簡単解説

【消音】タップして動画を見る(#89)

この筋肉は大きいので、触診することはそれほど難しくありません。
大腿を内側に寄せた時、股関節から膝にかけて広く伸びているのが大内転筋です。
力を入れると動く様子を触診することもできます。

サイズが大きな大内転筋には、2つの異なる線維があります。
大きく分けると股関節屈曲や内旋を司る上部線維で、もう一つは股関節の伸展と外旋を司る下部線維です。

どちらかの繊維を持つ内転筋は多いのですが、大内転筋の場合にはどちらもあります。
そして、上部線維と下部線維とで異なる働きをしているという点が特徴です。

起始

恥骨枝、坐骨枝、坐骨結節

停止

大腿骨中央後面、大腿骨内側上顆

神経

前方/閉鎖神経
後方/坐骨神経

作用

股関節の内転、股関節の内転に伴う股関節の外旋
参考書籍筋の起始停止・作用・神経・動脈・モーターポイントを参考にした「図説 筋の機能解剖

大内転筋の作用

大内転筋の股関節の内転動作を動画で簡単解説

【消音】タップして股関節の内転動作を見る(#D48)

股関節の内転動作では、大内転筋の他に、恥骨筋長内転筋短内転筋薄筋なども連動して股関節の内転動作を行います。
※参考:Muscle Premium – Visible Body

この筋肉は、股関節から膝関節にかけての大腿部を動かす際に、股関節の内旋や内転、そして伸展に大きく関与しています。
日常生活においては、股を閉じる動作をする時に作用する筋肉で、筋力低下するとO脚になってしまうリスクがあります。注意しましょう。

普段の生活においては、この筋肉を全く使わないという人は少ないものです。
しかし、日常生活においてよく使う筋肉というわけではありません。

そのため、ライフスタイルによっては筋力低下が起こりやすいため、普段から内股を意識したストレッチをするのがおすすめです。

スポーツにおいては、平泳ぎで足を開閉してキックする動作や、乗馬で内またに力を入れるようなスポーツの時に大きく作用します。
その他にも、体操など内股に力を入れるスポーツでは駆使する筋肉です。

おすすめ書籍私がおすすめする参考書籍です。ぜひ興味のある方はご覧ください。

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北野 優旗

では、さっそく大内転筋のストレッチを行ってみましょう!

大内転筋のストレッチのやり方

 動画で分かりやすくストレッチ方法を解説

四つんばい姿勢で内転筋ストレッチのやり方

【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#53)

姿勢
  1. 四つんばい姿勢
方法
  1. 床に付いた両膝の間隔をできる限り左右に広げる
  2. 両肘を床に付いた四つんばい姿勢になる
  3. 腰を可動域いっぱいまで前後にゆっくり動かすことで内転筋群が伸びる
回数

10回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • 膝の曲げる角度は90度を意識しよう
  • 前後に動かすときはゆっくり、可動域いっぱい行うようにしよう
効果
  • 脚全体の血行促進
  • 内ももの筋肉の代謝を高めて、痩せやすい体質を作る
  • 股関節の内転可動域が広がり、開脚がしやすくなる
  • スポーツや筋トレの前後のストレッチケアに最適

当ストレッチ効果のある筋肉各種
大内転筋、短内転筋、長内転筋、薄筋

内ももを伸ばして、股関節の可動域を広げる方法

【消音】タップしてストレッチ動画を見る (#Q_IMG_3122)

姿勢
  1. 仰向け姿勢
方法
  1. 片膝を手で抱える
  2. 横へ股関節を広げる
回数左右30秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)
ポイント
  • 可動域いっぱいに広げることで 内転筋、股関節が広がる

効果
  • 🔥内転筋がほぐれる
  • 🔥股関節の可動域が広がる
  • 🔥骨盤のバランスが整う
  • 🔥内もものたるみ改善
  • 当ストレッチ効果のある筋肉各種
    #大内転筋 #長内転筋 #短内転筋 #ハムストリングス 

開脚ストレッチで内転筋を伸ばすやり方

【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#94)

姿勢
  1. 床で脚を左右に広げる
    広げられるまで広げよう
方法
  1. まずは、左へ側屈
    左肘は左膝の内側に置き、ハムストリングス、内転筋、体幹側面(内腹斜筋・外腹斜筋)を伸ばす
  2. 反対も同様に
回数左右15秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)
ポイント
  • 内転筋群が柔軟になり、開脚可動域が広がる
  • 真横に上体を倒すように意識することで前鋸筋や体幹側面(内腹斜筋・外腹斜筋)など体幹の左右差が整う。
  • 硬い方を入念に伸ばすと左右の体幹バランスが整う
  • 顔が下を向かないように、横向きに側屈しましょう。
効果
  • 股関節の内転筋群の柔軟性が高まり、開脚が容易にできるようになる
  • 体幹・股関節バランスが整い安定しやすくなるため、スポーツケアには欠かせない
  • 脚の代謝アップで下半身ダイエットに効果あり

当ストレッチ効果のある筋肉各種
ハムストリングス、内腹斜筋、外腹斜筋、前鋸筋、大内転筋、短内転筋、長内転筋、薄筋

足パカストレッチのやり方

【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#96)

姿勢
  1. 壁にお尻、脚後面をぴたりとつける
    壁を使った足パカ体操
方法
  1. ゆっくり脚を開きながら股関節と内転筋群を伸ばす
  2. 脚を左右に開く際は股関節、脚の力を抜いて左右の脚をゆっくり広げる
回数約10秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)
ポイント
  • 勢いをつけて脚を開かないように気を付けよう
  • お尻は壁に付けたまま行うことで、効率的に股関節や内転筋群がストレッチされる
  • 壁を使うことで安定し、余分な力を入れずにストレッチすることができる
  • 息を吐きながらゆっくり行おう
効果
  • 股関節や内転筋群の開脚柔軟性を高める
  • 脚のたるみ・むくみ改善
  • 脚の内もも痩せ効果
  • スポーツや筋トレ前後のストレッチケア

当ストレッチ効果のある筋肉各種
ハムストリングス、大内転筋、短内転筋、長内転筋、薄筋

動かしながら股関節と内転筋群の可動域を広げるやり方

【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#50)

姿勢
  1. 壁に両手を当てて、直立姿勢
方法
  1. 右脚を左右に大きく振る(内転動作)
    外側に開く際には、大きく可動域いっぱい広げることで内転筋群に張力がかかる
  2. 動かしながら股関節と内転筋群の可動域を広げる
  3. 反対側も同様に行う
回数

左右交互に10回×2セットずつ(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • 膝が曲がらないようにきをつけよう
    しっかり脚を伸ばしきることで、恥骨筋や内転筋群(長内転筋、短内転筋、大内転筋)に伸びがかかり大きな可動域でエクササイズすることができます。
  • 体は極力背筋を伸ばして、猫背にならないように気を付けよう
効果
  • 内転筋群や股関節のストレッチ
  • 股関節の内転動作が楽になる
  • 内ももが細くなるダイエット効果(美脚エクササイズ効果)
  • 脚を左右に振る際に体幹の筋力も必要とされるので腹斜筋や腹直筋のエクササイズ効果がある

当ストレッチ効果のある筋肉各種
長内転筋、短内転筋、大内転筋、恥骨筋、腹斜筋

片脚ずつ集中して内転筋を伸ばすやり方

【消音】タップしてフィットネス動画を見る (#109)

姿勢
  1. 四つんばい姿勢
方法
  1. 片脚を真横へ伸ばす(膝を伸ばす)
  2. 伸ばした脚のかかとのみ床に付ける
  3. お尻をゆっくり後方へしゃがむ
    そうすることで、内転筋群(内もも)や股関節の張力がかかり伸びる
  4. 反対も同様に行おう
回数左右15回×2セットずつ(セットの間隔は1分程あけましょう)
ポイント
  • 横に伸ばした膝が曲がらないように、しっかりと伸ばしきって行うこと
    伸ばした脚側は、かかとだけ床に付ける
  • 腰を可能な範囲まで後方へ下ろすことで、内転筋に張力がかかる
  • 息を吐きながらゆっくりと伸ばそう
  •  
効果
  • 内ももに意識しやすく、集中して伸ばすことができる
  • 内転筋群や股関節の緊張が緩み、開脚ストレッチがしやすくなる
  • 走ったり跳んだり脚を使うスポーツや筋トレ前後のストレッチケアに最適
  • 脚の歪み(O脚など)が改善する

当ストレッチ効果のある筋肉各種
大内転筋、短内転筋、長内転筋、恥骨筋、薄筋

股関節前後の開脚で内転筋群をほぐす方法

【消音】タップしてストレッチ動画を見る (#Q_IMG_3118)

姿勢
  1. 床に膝立ちから片脚を一歩前に出す
方法
  1. 上体を前重心にかける
  2. 肘が床に付くまで上体を前に倒す
回数左右20秒×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)
ポイント
  • 肘がつかない場合は、手の平で上体を支えても良い

効果
  • 🔥股関節周辺の筋肉がほぐれる
  • 🔥脚の疲労回復
  • 🔥太もも前後がほぐれて血行促進
  • 🔥スクワット後の固まった脚、股関節をほぐす
  • 当ストレッチ効果のある筋肉各種
    #大内転筋 #長内転筋 #短内転筋 #ハムストリングス 

大内転筋の筋膜リリース!太ももの内側をローラーストレッチ

【消音】 タップしてフィットネス動画を見る (#R_MVI_1071)

姿勢
  1. フォームローラーを準備
  2. うつ伏せ姿勢
方法
  1. 膝を横に出し、内ももにフォームローラーを当てる
  2. フォームローラーを転がしながら内転筋の筋膜リリースを行う
回数

左右10回×2セット(セットの間隔は1分程あけましょう)

ポイント
  • 股の付け根から膝の内側まで、ほぐす。
  • 硬くなった筋肉には、時間をかけてほぐしても良い。
効果
  • 内もも(内転筋)をほぐす
  • 内もも痩せ
  • 太ももに溜まった老廃物を流す
  • 脚の血行が良くなる

当ストレッチ効果のある筋肉各種
#大内転筋

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北野 優旗

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使い方、特徴、機能性など、もっと詳しく商品を知りたい方は、下のページで紹介していますので、参考に読んでみてください↓↓↓

大内転筋のストレッチ効果

大内転筋をストレッチすることは、見た目に嬉しい効果が期待できる他、日常生活の動きやすさという点でも大きな効果が期待できます。

内ももが痩せやすくなる

この筋肉をストレッチすると、内股の筋肉全体残りがほぐれ、血行が良くなります。
代謝が良くなることで、下半身に貯まりやすい老廃物や毒素などがスッキリと排除されやすくなり、セルライトを作りにくい内股環境へと近づきます。

内もも痩せたいまた、ストレッチすることによって筋肉が引き締まるので、だらしなくたるんだ内ももを引き締めて細く見える効果も期待できます。
ストレッチを続けることによって、代謝が良くなって太りにくく痩せやすい下半身を手に入れることもできます。

開脚可動域が広がり、脚腰が安定する

普段の生活ではあまり使わない大内転筋をストレッチすると、股関節の可動域を広げることができます。
スクワットが簡単にできるようになったり、開脚する際にも足をこれまでよりも広く開きやすくなるでしょう。

開脚ストレッチヨガやピラティスなどストレッチ系のスポーツをしている人にとっては、開脚可動域が広がることによって骨盤などの足腰が安定しやすくなり、ポージングが安定して決まるようになるという効果もあります。

大内転筋ストレッチのまとめ

大腿内転筋の中でも最も大きな大内転筋は、大腿を内側に内転する際に大きく貢献します。
普段の生活においてはあまり使わない筋肉ですが、意識してストレッチすることによって見た目を引き締めてセルライトを作りにくい太腿を手に入れることができます。
開脚可動域が広くなることによって普段の生活も動きやすくなります。

また、足パカエクササイズをやって、なかなか痩せないと思う人は、足パカのやり方が間違っているのかもしれません。
正しい足パカを知って、6種目の足パカプログラムを取り入れることをお勧めします。

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また、内転筋の鍛え方や内ももを細くしたいと思う方は、こちらの記事も参考に読んでみてください。

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北野 優旗

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北野 優旗

『QITANOカラダづくりラボ』運営 / 著書。1982年1月生。順天堂大学にてスポーツ健康学を学び、保健体育教員資格取得。中学・高校・大学では陸上競技で全国2位の実績。身体均整法を取得し、整体の実技、セルフケアトレーナーを取得。2007年 三豊市にきたの均整院を開業。2015年 美脚・骨盤エクササイズグッズ「スタイルアップレグール」を開発販売。当サイトはトレーナー、整体師としての経験を基にコンテンツ情報を配信しています。
執筆・運営者「北野 優旗」のプロフィールへ

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